【eBay API 実践講座 08】出品開始日から販売戦略を考える〜取ったからには使い倒す〜

第7話では、eBay APIから取得する商品データの項目を増やしました。

とはいえ、せっかくAPIという名のキャッツカードを投げ込んでデータを取ってきても、

「なんのために取るの?」「その数字を何に使うの?」

という状態では、いともったいなし。

StartTime(出品開始日時)は、出品してからの経過を知り、改善・再出品・値下げ・処分などの次の一手を考えるための材料です。ただし、StartTimeだけで売れない理由は決まりません。Impression(表示回数)やPage View(閲覧数)、価格、写真などと組み合わせて判断します。

目次
  • StartTimeが何を示すデータなのか
  • 出品から時間が経った商品をどう見直すか
  • 有在庫・無在庫・オークションで判断をどう変えるか
  • APIで取得したデータを次の行動へつなげる考え方

まだ第7話を読んでいない方は、先に取得項目を選んで商品データを広げる方法を確認しておくと、今回の話がつながりやすくなります。

StartTimeは、その出品がeBay上で開始された日時です。APIではGMT(協定世界時)の日時として返されるため、日本時間で扱う場合は時差にも注意します。

ここで大切なのは、StartTimeが「その商品の仕入日」や「同じ商品を過去に初めて出した日」そのものではないこと。再出品によって新しいItem IDが作られた場合は、新しい出品としてStartTimeも設定されます。

つまりStartTimeから見えるのは、現在確認している出品が、どれくらいの期間eBay上に存在しているかです。

出品から長く時間が経っている商品を見つけたら、そのまま放置するのではなく、次のような候補として見直せます。

  • 内容を改善する商品
  • 再出品を検討する商品
  • 価格を調整する商品
  • セット化やオークションを検討する商品
  • 出品を終了して処分する商品

古い出品を見つけたからといって、即座に「売れない商品」と判定するわけではありません。

StartTimeをきっかけに、Seller HubなどでImpression(IMP)やPage View(PV)も確認します。

見えている状態まず考えること
IMPが少ない検索結果に十分表示されているか。タイトル、カテゴリー、Item Specifics、広告などを見直す
IMPはあるがPVが少ない検索結果で選ばれているか。メイン写真、価格、送料、タイトルなどを見直す
PVはあるが売れない商品説明、状態、価格、送料、返品条件、競合との差などを見直す
改善しても反応が弱い再出品、セット化、オークション、値下げ、処分など次の出口を考える

データは答えそのものではなく、次にどこを見るかを決めるための材料です。数字を一つだけ見て結論を出すのではなく、複数の情報を組み合わせます。

無在庫では、在庫を減らすことよりも、まず出品数を増やすことが優先される場面も多いです。

それでも、長期間反応がない商品ばかり増えているなら、出品の方向そのものを見直す材料になります。

  • IMPが弱いなら、タイトル・カテゴリー・Item Specifics・プロモーションを確認
  • PVが弱いなら、写真・価格・送料などを確認
  • 同じジャンル全体の反応が弱いなら、取り扱う商品の方向も再検討

無在庫は悩み続けるより、出品しながら数字を見て修正する。その回転の中でAPIのデータを使うのがよさげです。

有在庫では、売れない商品を置き続けることで資金や保管場所が固定されます。だから私は、StartTimeをわりと気にしながら動いています。

反応がなければ、次の順で見直してみます。

  1. 現在の写真より伝わりやすい写真へ入れ替える
  2. 検索される言葉がタイトルに入っているか確認する
  3. Item Specifics、商品説明、価格、送料を見直す
  4. 再出品、セット化、オークションを検討する
  5. それでも難しければ、値下げや処分で現金化する

やっぱ現金が一番よ。

もちろん、古いから即処分という話ではありません。改善するのか、売り方を変えるのか、撤退するのか。その判断を始めるきっかけがStartTimeです。

私は有在庫派。さらにオークション大好き。アメリカやEUがDDP標準になろうがオークション大好き。

そんなオークションで落札されなかった場合も、ただ同じ内容で再出品して入札を待ち続けるのではなく、原因を分けて考えます。

  • 入札がない:開始価格でも欲しいと思われていない、または商品が見つけられていない可能性
  • 送料が高い:商品価格とのバランスが悪く、購入候補から外れている可能性
  • IMPもPVも少ない:写真・タイトル・カテゴリー・Item Specificsなど、入口に問題がある可能性

安い商品なのに送料の比率が大きいなら、セット化して商品価値を上げる方法もあります。落札されなかったという結果だけでなく、その手前の数字まで見て次を決めましょう。

「そんなデータはSeller Hubで見られるじゃない?」

それはそう。

ただ、eBayからCSVをダウンロードし、必要な列を探し、毎回同じ形へ整えるのは手間です。開き方や文字コードによっては、文字化けへ対処しなければならないこともあります。

APIなら、必要なデータを取得し、自分のGoogleスプレッドシートへ並べ、判断しやすい形へ加工できます。

ツールが自動で動いていても、裏側では「どのデータをAPIへ頼み、返ってきた情報をどう使うか」が決められています。コードを書くことが今回の目的ではありません。APIを使えば、自分の運用に合わせた見方を作れると意識することが大切です。

これをある程度自動化しながら、自分にとって見やすく、分析しやすくする。その第一歩がAPIってことなのよね。

  • StartTimeは、その出品が始まった日時を示す
  • StartTimeだけでなく、IMP・PV・価格・写真なども組み合わせて見る
  • 有在庫・無在庫・オークションでは、次の一手が変わる
  • APIでデータを自分の判断しやすい形へ整えられる

つまり、APIを食って大きくなれよ!丸大ハンバーグ的なんですよ!

次回は、気にしている人も多いWatch数を見ていきます。ただし、Watchが付いているからといって油断はできませんぞ。

おそまつ!

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この記事を書いた人

まるのアバター まる EC Tool of Tools 運営者

国内・越境ECの実務で生じる課題をもとに、ECセラー向け実務ツール「EC Tool of Tools」を開発・運営。越境EC効率化ラボ|ToTでは、eBay APIとAIを活用した出品・修正・在庫管理・分析の効率化を、初心者にも再現しやすい形で発信しています。

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