第7話では、eBay APIから取得する商品データの項目を増やしました。
とはいえ、せっかくAPIという名のキャッツカードを投げ込んでデータを取ってきても、
「なんのために取るの?」「その数字を何に使うの?」
という状態では、いともったいなし。
StartTime(出品開始日時)は、出品してからの経過を知り、改善・再出品・値下げ・処分などの次の一手を考えるための材料です。ただし、StartTimeだけで売れない理由は決まりません。Impression(表示回数)やPage View(閲覧数)、価格、写真などと組み合わせて判断します。
今回わかること
- StartTimeが何を示すデータなのか
- 出品から時間が経った商品をどう見直すか
- 有在庫・無在庫・オークションで判断をどう変えるか
- APIで取得したデータを次の行動へつなげる考え方
まだ第7話を読んでいない方は、先に取得項目を選んで商品データを広げる方法を確認しておくと、今回の話がつながりやすくなります。
StartTime(出品開始日時)とは?
StartTimeは、その出品がeBay上で開始された日時です。APIではGMT(協定世界時)の日時として返されるため、日本時間で扱う場合は時差にも注意します。
ここで大切なのは、StartTimeが「その商品の仕入日」や「同じ商品を過去に初めて出した日」そのものではないこと。再出品によって新しいItem IDが作られた場合は、新しい出品としてStartTimeも設定されます。
つまりStartTimeから見えるのは、現在確認している出品が、どれくらいの期間eBay上に存在しているかです。
出品から長く時間が経っている商品を見つけたら、そのまま放置するのではなく、次のような候補として見直せます。
- 内容を改善する商品
- 再出品を検討する商品
- 価格を調整する商品
- セット化やオークションを検討する商品
- 出品を終了して処分する商品
StartTimeだけで売れない理由は決めない
古い出品を見つけたからといって、即座に「売れない商品」と判定するわけではありません。
StartTimeをきっかけに、Seller HubなどでImpression(IMP)やPage View(PV)も確認します。
| 見えている状態 | まず考えること |
|---|---|
| IMPが少ない | 検索結果に十分表示されているか。タイトル、カテゴリー、Item Specifics、広告などを見直す |
| IMPはあるがPVが少ない | 検索結果で選ばれているか。メイン写真、価格、送料、タイトルなどを見直す |
| PVはあるが売れない | 商品説明、状態、価格、送料、返品条件、競合との差などを見直す |
| 改善しても反応が弱い | 再出品、セット化、オークション、値下げ、処分など次の出口を考える |
データは答えそのものではなく、次にどこを見るかを決めるための材料です。数字を一つだけ見て結論を出すのではなく、複数の情報を組み合わせます。
無在庫だったら?
無在庫では、在庫を減らすことよりも、まず出品数を増やすことが優先される場面も多いです。
それでも、長期間反応がない商品ばかり増えているなら、出品の方向そのものを見直す材料になります。
- IMPが弱いなら、タイトル・カテゴリー・Item Specifics・プロモーションを確認
- PVが弱いなら、写真・価格・送料などを確認
- 同じジャンル全体の反応が弱いなら、取り扱う商品の方向も再検討
無在庫は悩み続けるより、出品しながら数字を見て修正する。その回転の中でAPIのデータを使うのがよさげです。
有在庫だったら?
有在庫では、売れない商品を置き続けることで資金や保管場所が固定されます。だから私は、StartTimeをわりと気にしながら動いています。
反応がなければ、次の順で見直してみます。
- 現在の写真より伝わりやすい写真へ入れ替える
- 検索される言葉がタイトルに入っているか確認する
- Item Specifics、商品説明、価格、送料を見直す
- 再出品、セット化、オークションを検討する
- それでも難しければ、値下げや処分で現金化する
やっぱ現金が一番よ。
もちろん、古いから即処分という話ではありません。改善するのか、売り方を変えるのか、撤退するのか。その判断を始めるきっかけがStartTimeです。
オークションでも売れない?
私は有在庫派。さらにオークション大好き。アメリカやEUがDDP標準になろうがオークション大好き。
そんなオークションで落札されなかった場合も、ただ同じ内容で再出品して入札を待ち続けるのではなく、原因を分けて考えます。
- 入札がない:開始価格でも欲しいと思われていない、または商品が見つけられていない可能性
- 送料が高い:商品価格とのバランスが悪く、購入候補から外れている可能性
- IMPもPVも少ない:写真・タイトル・カテゴリー・Item Specificsなど、入口に問題がある可能性
安い商品なのに送料の比率が大きいなら、セット化して商品価値を上げる方法もあります。落札されなかったという結果だけでなく、その手前の数字まで見て次を決めましょう。
Seller HubがあるのにAPIを使う理由
「そんなデータはSeller Hubで見られるじゃない?」
それはそう。
ただ、eBayからCSVをダウンロードし、必要な列を探し、毎回同じ形へ整えるのは手間です。開き方や文字コードによっては、文字化けへ対処しなければならないこともあります。
APIなら、必要なデータを取得し、自分のGoogleスプレッドシートへ並べ、判断しやすい形へ加工できます。
ツールが自動で動いていても、裏側では「どのデータをAPIへ頼み、返ってきた情報をどう使うか」が決められています。コードを書くことが今回の目的ではありません。APIを使えば、自分の運用に合わせた見方を作れると意識することが大切です。
これをある程度自動化しながら、自分にとって見やすく、分析しやすくする。その第一歩がAPIってことなのよね。
今回のまとめ
- StartTimeは、その出品が始まった日時を示す
- StartTimeだけでなく、IMP・PV・価格・写真なども組み合わせて見る
- 有在庫・無在庫・オークションでは、次の一手が変わる
- APIでデータを自分の判断しやすい形へ整えられる
つまり、APIを食って大きくなれよ!丸大ハンバーグ的なんですよ!
次回は、気にしている人も多いWatch数を見ていきます。ただし、Watchが付いているからといって油断はできませんぞ。
おそまつ!

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