【eBay API 実践講座 04】GASで接続テスト!認証情報を設定してAPIと通じ合う

eBay APIの接続確認は、GASのスクリプトプロパティに4つの認証情報を設定し、用意された関数を実行すればできます。この第4話では、Googleスプレッドシートをコピーして、eBay Sandbox APIとの認証・通信が成功するところまで進みます。

準備はできたので、ついにAPIを使います。読んだだけでは「分かった気」になりがちですが、今日は本当にeBayへリクエストを送りますぞ。

コードを書く講座ではありません。用意した接続テストツールを動かし、「アプリの認証情報とユーザーの許可証がそろうとAPIにつながる」と意識できればOKです。

目次
  • 接続テスト用のGoogleスプレッドシートを自分のGoogleアカウントへコピーする
  • Apps Scriptのスクリプトプロパティへ4つの認証情報を保存する
  • 初回だけGoogleのアクセス権限を確認する
  • testEbayConnectionを実行し、eBay Sandbox APIとの接続成功を確認する

今回はSandbox環境の接続テストです。本番のeBayアカウント・出品・注文を操作するものではありません。

Googleスプレッドシートには、Google Apps Script(GAS)というプログラム実行環境があります。GASからAPIへリクエストを送り、返ってきたデータをそのままシートへ書き込めます。

つまり、取得・整理・確認を一つの場所で完結させやすいわけです。今回はデータ取得の前に、認証情報が正しく働いてeBayと通信できるかを確認します。

次のリンクを開き、自分のGoogleアカウントへコピーを作成してください。

eBay API接続テスト用スプレッドシートをコピーする

開くと空のシートが表示されます。そこで「何もない! エラーだ!」とコメント欄を荒らしてはいけません。データが入るのは接続確認のあとです。

スプレッドシート上部の「拡張機能」→「Apps Script」と進むと、接続テスト用のApps Scriptプロジェクトが開きます。

プロジェクト名や画面配置はGoogle側の更新で多少変わることがあります。左側の歯車アイコン(プロジェクトの設定)を探してください。

プロジェクト設定を開き、「スクリプト プロパティ」→「スクリプト プロパティを追加」と進みます。

Apps Scriptのプロジェクト設定からスクリプトプロパティを開く画面

この講座の接続テストツールが参照する項目名は、次の4つです。

EBAY_APP_ID

EBAY_DEV_ID

EBAY_CERT_ID

EBAY_USER_TOKEN

項目名は一文字でも違うと取得できません。大文字・小文字・アンダースコアまで、そのままコピーしてください。4つを一つの欄へまとめるのではなく、4行に分けて追加します。

Apps Scriptでスクリプトプロパティの項目と値を入力する欄

「プロパティ」には上の項目名を、「値」にはeBay Developers ProgramのApplication Keys画面と、第3話で取得したSandbox User Tokenを入力します。

  • EBAY_APP_ID:Sandbox KeysetのApp ID(Client ID)
  • EBAY_DEV_ID:Developer ID
  • EBAY_CERT_ID:Sandbox KeysetのCert ID(Client Secret)
  • EBAY_USER_TOKEN:第3話で発行したSandbox用User Token

Cert IDとUser Tokenは秘密情報です。ブログ・SNS・画面共有・AIへの質問へ、そのまま貼り付けないでください。スクリーンショットを使う場合も必ず伏せます。

コピーするときは、前後の空白や改行を含めないようにします。User Tokenは長いため、eBay画面に「Copy Token to Clipboard」がある場合は、そのボタンを使うほうが安全です。末尾が記号で終わっている場合も、その文字を省かず全部コピーしてください。

入力後に「スクリプト プロパティを保存」を押すと確定します。

eBay APIの認証情報4項目をスクリプトプロパティへ保存した例

スクリプトプロパティはコード本文へ直接書くより、認証情報を分離して管理しやすい仕組みです。ただし、同じApps Scriptプロジェクトを編集できる人には参照される可能性があります。認証情報を入れたコピーは不用意に共有せず、共有するときは権限を確認してください。

Apps Scriptエディターへ戻り、画面上部の関数選択欄でtestEbayConnectionが選ばれていることを確認します。

確認できたら「▷ 実行」をクリック。設定という名のウォール・マリアを越えた人だけが押せる、夢の三角形です。

Apps ScriptでtestEbayConnection関数を選択して実行する画面

初回実行時は、Apps Scriptが外部へ通信するためのGoogleアカウント権限を求めます。これはeBayのエラーではなく、Google側の認証です。

Google Apps Scriptの初回実行で表示される承認画面

「権限を確認」を押し、実行に使うGoogleアカウントを選択します。Googleの画面に「このアプリはGoogleで確認されていません」と表示される場合があります。

Googleアカウントへのアクセス許可を確認する画面

自分でコピーした今回のスプレッドシートで、表示されたプロジェクト名・Googleアカウント・要求権限が想定どおりだと確認できた場合だけ、「詳細」→「(プロジェクト名)に移動」と進みます。画面上では「安全ではないページ」などと表示される場合があります。

知らない相手から届いたスクリプトや、内容・権限が確認できないものでは進まないでください。「悪い子ムーブ」は講座内の呼び名であって、何でも警告を突破してよいという意味ではありません。怪しさ満天星のときこそ、オムライスを食べながら一度立ち止まりましょ。

最後に、Googleが表示するアクセス内容を確認して「続行」または「許可」を押します。表示文言はGoogleアカウントや画面更新によって変わることがあります。

認証が終わったらApps Scriptへ戻り、もう一度testEbayConnectionを実行します。

画面下部の「実行ログ」へ接続成功を示すメッセージが表示されれば、eBay Sandbox APIとの認証・通信は成功です。

eBay Sandbox APIとの接続成功を示すApps Script実行ログ

キャホー!

これで、用意されたツールを通して自分の認証情報でAPIへリクエストを送り、eBayから応答を受け取れたことになります。コードを書いていなくても、あなたはもうAPIを使っています。

億万長者になるための権利を獲得した可能性があるんだかないんだか。少なくとも、APIの向こう側へ一歩入ったのは確実です。

接続できない場合は、コードを疑う前に次を上から確認します。とくに多いのはコピペと環境の違いです。

  • 項目名が EBAY_APP_IDEBAY_DEV_IDEBAY_CERT_IDEBAY_USER_TOKEN と完全一致しているか
  • 値の前後に空白や改行が入っていないか。Tokenの最後の文字までコピーできているか
  • SandboxのKeysetとSandbox User Tokenを使っているか。Productionの情報が混ざっていないか
  • User Tokenが無効・失効・取り消し済みになっていないか
  • testEbayConnectionを選択して実行しているか
  • Googleの初回認証を最後まで完了しているか

スクリプトプロパティは、コードが指定された項目名をそのまま参照します。一文字違えば「その設定は存在しない」扱いです。なので、短い項目名でも手入力よりコピーが安全。詳しいコピペのコツとAIへ質問するときの伏せ方は、対応するメルマガ第4話で補完します。

接続に成功したら、本番のeBayも操作できますか?

まだできません。今回はSandbox KeysetとSandbox User Tokenを使ったテスト環境の接続確認です。Productionは別のKeyset・Token・接続先を使います。

4つの認証情報は、すべてのeBay APIで必要ですか?

すべてのAPIで同じとは限りません。今回の接続テストツールはTraditional APIの認証方式に合わせて、この4項目を参照します。利用するAPIやOAuth方式によって必要な情報は変わります。

スクリプトプロパティへ保存すれば完全に安全ですか?

コードへ直書きするより分離しやすいですが、完全な秘密金庫ではありません。Apps Scriptプロジェクトを編集できる人には参照される可能性があるため、コピーを共有しないこと、共有権限を確認することが大切です。

エラー内容をAIへ相談してもよいですか?

相談して構いませんが、App ID・Dev ID・Cert ID・User Tokenは伏せてください。USER_TOKEN=********CERT_ID=********のように置き換え、スクリーンショット内の秘密情報も隠します。

  • 接続テスト用スプレッドシートを自分のアカウントへコピーできた
  • 4つの認証情報をスクリプトプロパティへ保存できた
  • Googleの初回認証で、アカウントと要求権限を確認できた
  • eBay Sandbox APIとの接続成功を実行ログで確認できた
  • 秘密情報をAIや公開画面へ貼らないと理解した

てなわけで、あなたもAPIを使えたっていう証拠ができました。もう思い残すことはないよね。

いや、思い残すことしかないよね。

次回は、接続できたAPIから実際にデータを取得していきますぞ!

おそまつ!


最終確認日:2026年8月20日
執筆・確認:まる(EC Tool of Tools 運営者)
公式参考:Get started with eBay APIsTrading API Token authenticationApps Script Properties ServiceApps Script authentication troubleshooting

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この記事を書いた人

まるのアバター まる EC Tool of Tools 運営者

国内・越境ECの実務で生じる課題をもとに、ECセラー向け実務ツール「EC Tool of Tools」を開発・運営。越境EC効率化ラボ|ToTでは、eBay APIとAIを活用した出品・修正・在庫管理・分析の効率化を、初心者にも再現しやすい形で発信しています。

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