【コラム】「I do not persist eBay data」とは?eBay APIの免除条件を整理

さて今回は、前回のProduction設定で出てきた「I do not persist eBay data」ってなんだろう?というお話の回になります。

直訳すると「私はeBayデータを永続保存しません」。英語が読めても、意味するところはちっとも気軽ではない。個人情報保護の関係はめんどくさいですな。

目次

私は、購入者など第三者の氏名・住所・メールアドレスといった個人情報を取得・保存しないツールを作っています。

Marketplace Account Deletion通知は、eBayユーザーからアカウントと個人データの削除依頼があったとき、そのユーザーのデータを保存している外部サービスにも削除を求めるための制度です。

今回の講座で扱うツールが取得するのは、利用者本人の出品情報です。購入者など、第三者の個人情報は取得しません。

また、この講座で使用するツールが取得した情報は、利用者本人のGoogleスプレッドシートへ出力されます。

このような運用実態を踏まえ、私はMarketplace Account Deletion通知の免除を選択しています。

一方、配送ラベルの発行や注文管理など、購入者の氏名・住所などを取得・保存するツールでは前提が変わります。その場合は免除を選ばず、削除通知を受け取り、対象となるデータを適切に処理する必要があると考えています。

ただし、eBayの公式案内では、免除条件を「個人情報を保存していない場合」ではなく、「eBayのデータを保存していない場合」と、より広く表現しています。

私は「永続保持しない」という条件を、APIから取得した情報を一時的な処理にも利用できず、取得した瞬間に削除しなければならないという意味には捉えていません。

その一方で、どこまでが一時的な利用で、どこからが永続的な保存に該当するのかについて、eBayがあらゆる運用方法を個別かつ明確に示しているわけではありません。

したがって、ここで説明しているのは、制度の目的と講座ツールの運用実態を踏まえた、私自身の判断です。
eBayがこの運用について、個別に適合を保証したものではありません。

この考え方に不安がある場合や、Googleスプレッドシートへの出力も含め、eBayから取得したデータを保持する以上は免除の対象外になると判断される場合は、免除を選ばず、Marketplace Account Deletion通知を受信する設定で進めてください。

なお、削除通知を受信・処理する仕組みについては、この講座では扱いません。

※ここで説明しているのは、利用者本人の出品情報だけを扱い、購入者など第三者の個人情報を取得しない、この講座のツールを前提としたものです。
配送ラベルの発行や注文管理など、購入者の個人情報を扱うツールについては、この講座の範囲外とします。

eBayユーザーは、アカウントの閉鎖と個人データの削除を依頼できます。

eBayの中だけ消して終わりではなく、連携アプリがその人の情報を保存・表示しているなら、そちらでも適切に削除してもらわなければ困る。

そこでeBayは、Developer Programの各アプリに次のどちらかを求めています。

  • Marketplace Account Deletion/Closure通知を受け取り、対象ユーザーのデータを削除できるようにする
  • eBayデータを永続保存しないアプリとして、通知の購読をオプトアウト(免除申請)する

新しい開発者は、どちらかを完了しないと最初のProduction APIコールへ進めません。

設定が完了すると、Keyset/App IDが有効化されます。

数年前よりここが厳しくなって、「免除で大丈夫!」なのか、「免除ではだめなので通知を登録する!」なのかを、アプリの実態に合わせて選ぶことになりました。

eBay公式は、免除申請で正しくない情報を提供した場合、ペナルティや開発者アカウントの無効化につながる可能性があると明記しています。

対応を間違え続けたら、アカBAN待ったなしよ!という笑えない話になるので、「よく分からないけどオン」で通過しない方が安全です。

APIは変更も多く、大きな事件や制度変更をきっかけに要件が厳しくなることもあります。Productionへ進むときだけでなく、ツールの機能を増やしたときにも見直しましょ。

とまぁ真面目な話なので、マジメトーンで書いてみました。

最終確認:2026年8月20日
本記事はeBay公式資料をもとにした一般的な解説であり、個別の法務判断を行うものではありません。

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この記事を書いた人

まるのアバター まる EC Tool of Tools 運営者

国内・越境ECの実務で生じる課題をもとに、ECセラー向け実務ツール「EC Tool of Tools」を開発・運営。越境EC効率化ラボ|ToTでは、eBay APIとAIを活用した出品・修正・在庫管理・分析の効率化を、初心者にも再現しやすい形で発信しています。

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